JRAは10日、藤田菜七子騎手(美浦・根本康広厩舎)を騎乗停止にすると発表した。
藤田騎手は2023年4月ごろまで複数回にわたり、調整ルーム居室内にスマートフォンを持ち込み、通信していたことが判明。騎手として重大な非行があったものと認められるため、日本中央競馬会競馬施行規程第148条第2項により、裁定委員会に送付するとともに、同条第4項により10月11日から裁定委員会の議定があるまで同騎手の騎乗を停止するとした。
藤田騎手は前日9日に文春オンラインで通信機器不正使用疑惑が報じられ、JRAも同日、本人に事情聴取を行う意向を示していた。
JRAでは若手騎手のスマホ不適切使用が相次いでいる。昨年5月には当時デビュー3年目までの若手騎手6人が、30日間の騎乗停止処分が下されていた。また、今年5月には3年目の水沼元輝騎手にも不適切使用と偽装工作が判明し、来年2月28日までの9か月間の騎乗停止処分が科せられている。さらに永野猛蔵騎手、小林勝太騎手の2騎手が調整ルーム内でのスマホ使用で、8日から騎乗停止となっていた。