【アルテミスS】4週連続重賞Vのルメール騎手が「すごくいい子」と絶賛した2歳牝馬が無傷2連勝で重賞初制覇

ブラウンラチェット(右)が直線で鋭く抜け出す(カメラ・荒牧 徹)
ブラウンラチェット(右)が直線で鋭く抜け出す(カメラ・荒牧 徹)

◆第13回アルテミスS・G3(10月26日、東京・芝1600メートル、良)

 第13回アルテミスS・G3(芝1600メートル)は26日、東京競馬場で2歳牝馬11頭によって争われ、3番人気のブラウンラチェットが無傷2連勝で重賞初制覇。過去10頭のG1馬が誕生している出世レースを制した。クリストフ・ルメール騎手(45)=栗東・フリー=は、6日の毎日王冠から4週連続重賞V。2着にミストレス、3着にショウナンザナドゥが続き、馬券圏内をキズナ産駒が独占した。

 スタートを決めると、労せずインの3番手を確保し、脚をためた。直線の残り200メートルで前が開くと鞍上のゴーサインに素早く反応。手応え通りの伸びで突き抜けた。完成度の高い走りにルメールは「すごくいい子。乗りやすいし、すごくいい反応をしてくれた。伸びしろもあるし、トップレベルにいける」と絶賛。「なかなか牝馬でここまで競走に向いている性格の馬はいないです」と手塚調教師も声を弾ませた。

 半兄のフォーエバーヤングは来週、ダート世界最高峰のブリーダーズCクラシックに挑戦するが、妹の未来にも果てしない夢が広がっている。(角田 晨)

 ブラウンラチェット 父キズナ、母フォエヴァーダーリング(父コングラツ)。美浦・手塚貴久厩舎所属の牝2歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算2戦2勝。総獲得賞金は3659万2000円。重賞初勝利。馬主は(有)サンデーレーシング。

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