【ジャパンC】2冠牝馬が“木村厩舎流”の仕上げで万全 ルメール自信「アーモンドアイの時も古馬と初戦で勝った」

3頭併せの真ん中でしっかり駆け抜けたチェルヴィニア(中)(カメラ・荒牧 徹)
3頭併せの真ん中でしっかり駆け抜けたチェルヴィニア(中)(カメラ・荒牧 徹)

◆ジャパンカップ追い切り(20日・美浦トレセン)

 第44回ジャパンC・G1の追い切りが20日、東西トレセンなどで行われた。2冠牝馬チェルヴィニアはオークス&秋華賞同様の3頭併せで心身ともに成長した走りを見せた。

 “木村厩舎流”の仕上げで万全をアピールした。

 美浦・Wコースで、僚馬2頭の真ん中に入る3頭併せで最終デモを行ったチェルヴィニアは、序盤からスムーズに折り合い、我慢の利いた走りを披露。最後の直線ではグンとギアが上がるとさすがのスピード感で駆け抜け、手綱は動かないまま3頭同時にフィニッシュ。6ハロン83秒8―11秒7を余力たっぷりにマークした。木村調教師は「本番を想定して、折り合いとか馬群の中でも落ち着いて指示に従っていけるかとかを確認して、結果的にその通りに走れたと思います」と納得の表情を浮かべた。

 前2走のオークス、秋華賞も直前は同様の3頭併せで追い切られ、牝馬2冠を手にした必勝パターン。桜花賞(15着)の当時も同様の追い切りを行ったが、栗東滞在による精神面が影響したのか前進気勢が強くスムーズとはいえない内容で、よもやの大敗を喫した。だが今回は栗東で会見したルメールが「秋華賞の時は体が大きくなったしメンタルも完璧だった」と証言。さらに馬体も明らかなボリュームアップを遂げた。春より調教の強度を上げても耐えられる馬体と精神面が伴った今なら、限りなく死角は見当たらない。

 オークスを制した舞台とはいえ、今回は古馬との初対戦。さらに海外から3頭の強豪が参戦と乗り越えるべきハードルは高い。しかし、ルメールは「全く心配していません。アーモンドアイに乗った時も古馬と初戦で勝ったし、チェルヴィニアも強い馬。54キロですしそれはすごくいいポイント」。昨年はイクイノックスで圧勝を収めた鞍上と厩舎コンビが再び世界を驚かせる。(石行 佑介)

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