◆第38回香港カップ・G1(12月8日、シャティン競馬場・芝2000メートル)
日本から2頭が参戦したが、3年ぶりの勝利には届かなかった。昨年の3冠牝馬で川田将雅騎手が騎乗したリバティアイランド(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎、父ドゥラメンテ)は2着、昨年の日本ダービー馬でダミアン・レーン騎手が手綱を執ったタスティエーラ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎、父サトノクラウン)は3着だった。
日本調教馬はG1昇格の99年以降の当レースで、01年アグネスデジタル、15年エイシンヒカリ、16年モーリス、19年ウインブライト、20年ノームコア、21年ラヴズオンリーユーの6頭が優勝している。
勝ったのは香港のロマンチックウォリアー(ジェームズ・マクドナルド騎手)で、直線で楽々と抜け出して史上初の3連覇を飾った。
中内田充正調教師(リバティアイランド=2着)「ロマンチックウォリアーという強敵には完敗だったのですが、リバティアイランド自身は自分の競馬はしてくれたかなと思います。事前に川田騎手と、今日は馬のリズム重視で行ってリバティアイランドの走り、リバティアイランドの競馬をしよう、という話をしていました。川田騎手もそのとおりに騎乗をしてくれましたし、最後もリバティアイランドらしい末脚を見せてくれたかなと思います。前走の内容を考えると、今回はちゃんと走ってくれていましたし、道中のリズムや終いの脚も最後までしっかり使って走ってくれたと思います。本当にチームスタッフが良く頑張ってくれましたし、またそれをサポートしてくれる方もたくさんいらっしゃったので、その方たちにまずは感謝の気持ちを伝えたいのと、それに対して馬もしっかり応えて頑張ってくれたかな、というところです。本当にこの経験がまた先に生きてくるんじゃないかと思っています」
川田将雅騎手(リバティアイランド=2着)「リバティアイランドもとても具合良く、良い状態で競馬を迎えてくれましたし、彼女が気持ち良く走れるようにというのをメインに、この競馬を組み立てて、強い勝ち馬を意識して、馬体を合わせないように少し離れたところから捕まえに行くというプランでした。ただ、並ぶところまで持っていけなかったのは、やはりこの香港の偉大なチャンピオンの1頭ですから、全力で挑めたことをありがたく思います」
ダミアン・レーン騎手(タスティエーラ=3着)「今日はロマンチックウォリアーに対して良く頑張ってくれました。良いポジションを取れました。ポジションを取るために脚を使うシーンがありましたが、リズム良く、リラックスして運べていました。日本ダービーの時から精神面と力の面で成長を感じました。一生懸命頑張ってくれました」
【動画】ロマンチックウォリアー強すぎる…香港カップのゴール前ハイライト
Just incredible, Romantic Warrior! 💙
— HKJC Racing (@HKJC_Racing) December 8, 2024
Danny Shum's megastar galloper becomes the world's highest-earning racehorse in history and first to win three @LONGINES Hong Kong Cups... 🏆🏆🏆@mcacajamez | #HKIR | #HKracing pic.twitter.com/NZRZHiD7g5