今週から初めて短期免許を取得して来日しているフィリップ・ミナリク騎手(42)=ドイツ=が、11日の東京1R・3歳未勝利(ダート1400メートル=16頭立て)を6番人気のウインメディウム(牝3歳、美浦・田中剛厩舎)で制し、JRA初勝利を挙げた。
果敢にハナを奪って約1馬身のリードで逃げると、直線でグングンと伸び、2着のクインズティガに3馬身差をつけて逃げ切った。「いいスタートを切れて、いいポジションを取れた。残り400メートルからの瞬発力が良かった。ハートが強い馬。上のクラスでも通用すると思います」と振り返った。
昨年を含めドイツで4度リーディングに輝いている名手。ウィナーズサークルには多くのファンが集まった。「日本での初勝利は、ドイツでG1を勝ったようにうれしいです。ドイツの馬がジャパンCを優勝(1995年ランド)してから日本に興味を持つようになり、初勝利の夢をかなえることができました。日本の競馬は世界一で、昨日の京都でも気持ち良く騎乗することができました。食事を含めて日本が大好きなので、短期免許の2か月間、楽しみながら頑張りたいです。朝からたくさんのファンに応援していただきありがとうございます」と笑顔を見せた。