【天皇賞・春】友道康夫調教師築いた「マラソン王国」長距離戦強さの秘密は長期計画“待てる”姿勢

友道康夫調教師
友道康夫調教師
芝3000メートル以上の厩舎別勝利数5傑
芝3000メートル以上の厩舎別勝利数5傑

◆第165回天皇賞・春・G1(5月1日、阪神競馬場・芝3200メートル)

 友道調教師が長距離戦で強い理由は、馬の仕入れと育成方針が関係している。管理するタイプは、デビュー前の初見でスラっとした、距離の持ちそうな体形が多い。さらにトレセンに入厩してからの調教は、1周約1800メートルと長く、負荷のかかりやすいCWコースが中心で、せかさずゆったりとした走りをベースに長距離仕様に仕上げていく。

 特に最近は“待てる”姿勢も無関係ではない。菊花賞、天皇賞・春を勝ったワールドプレミアは3歳春に若葉S2着で皐月賞の優先出走権を取りながら、その後は秋まで休養。我慢の采配がのちに“適距離”のG12勝という形で花開いた。長丁場が向くタイプは遅咲きの傾向があるため、無理をさせず、競走馬生活を長いスパンで見る戦略が“マラソン王国”を築き上げているといっても過言ではない。

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