来年度の新規調教師免許試験の合格者が12月8日、発表され美浦からは3人が難関を突破した。香港遠征中の矢嶋大樹氏を除く2人が美浦トレーニングセンターで会見に臨み、今後の抱負などを語った。
森一誠(かずとも)氏(堀宣行厩舎・調教助手)「今回が受験回数は7回で二次試験は3回目での合格となりました。志望動機としましては調教師試験を受け始めたのが約7年前ですが、ちょうどその時に堀厩舎でモーリスやドゥラメンテという馬が世界で活躍していまして、そういう中で自分も調教師という立場でそのような馬と世界で戦ってみたいと思いました。私が尊敬する調教師は3人おります。まずは堀先生、大学の馬術部の先輩である国枝先生、小桧山先生です。堀先生は馬の取り扱いから調教、馬のケアの仕方、全てにおいて堀先生から学んできて、そのおかげで今ここにいると思います。調教師になって堀先生の背中を追いかけるんですけど、まだまだ遠いところにいるので少しでも近づけるように頑張りたいと思います。国枝先生、小桧山先生は大学の先輩でこの世界に入ってからも何かと気にかけてくれていて、国枝先生はファン目線で常にファンの方を考えてマスコミ対応などをなさっていて常にファンの方々に向けてメッセージを発信しています。そういったファンの方々に信頼されるような調教師を目指したいと思います。また、小桧山先生は多くの調教師や騎手を輩出して、すごく気さくで人を育てるのが上手な人です。小桧山先生の人柄によるところが大きいと思うのでそういうところも見習っていきたい。風通しのいい厩舎、調教師とスタッフがしっかりと意見を交換しあいながら、仕事の垣根を越えて馬に対して意見を言い合って馬を良くしていける厩舎を目指していきたい」
千葉直人氏(鈴木伸尋厩舎・調教助手)「きょうはお忙しい中お集まり頂き誠にありがとうございました。志望動機と致しましては、私は騎手をさせて頂いていまして、その中で私だったらこういうふうな調教をしたりレースを使いたいなどの思いが強くなってきました。将来は調教師という道があるということを知っていましたので具体的にこのような道に進みたいと思いました。今回が8回目の受験になります。目標とする調教師は今までの先輩方全員と言いたいところなのですが、やはり私が騎手になる時にお世話になっていた成島英春調教師、あと調教助手時代にお世話になった藤原辰雄先生、現在所属させて頂いている鈴木伸尋先生になります。どういう厩舎にしていきたいかというところについてですが、今までいた厩舎がみんなスタッフが和気あいあいとしていて楽しい雰囲気で仕事をしていましたので、そういう風な厩舎作りをメインで考えていきたいです」