【ドバイ・ワールドC】パンサラッサは10着失速で賞金王はお預け…矢作師「完全に潰しにきている」

パンサラッサ
パンサラッサ

◆ドバイ・ワールドカップ・G1(3月25日、メイダン競馬場・ダート2000メートル=15頭立て)

 【ドバイ(UAE)25日=松末守司】世界からダート界の強豪が集結したG1に過去最高となる8頭もの日本馬が挑み、パンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)は10着に終わった。サウジCに続く海外G1連勝を逃し、通算獲得賞金で約7060万円差だった歴代1位のアーモンドアイ(19億1526万3900円)を上回ることはできなかった(【注】日本円換算は今年のJRAの米ドル換算固定レート、131.865円で計算)。

 大外の15番枠からいつも通り果敢にスタートを切ると、地元のリモース(オシェア騎手)とハナを争う形で運んだ。鞍上の鼓舞に応え、何とか踏ん張ろうとしたが、直線入り口で手応えが怪しくなり、最後は後続にのみ込まれた。今回は歴代トップに立つことはできなかったが、今後も競馬ファンの注目をい集め続けることは確か。日本の逃げ馬の挑戦はまだ続く。

 矢作芳人調教師(パンサラッサ=10着)「考えられたことではあるけれども、厳しい流れとなりました。それも競馬ですから仕方がない。逃げ馬の宿命でもあります。それでも、吉田豊騎手は行こうとしてくれていたけど、向正面で相手が引かなかったので、完全にパンサラッサを潰しにきているなと思いましたが、サウジカップを勝っているから仕方がないことです。力をつけてまた頑張ります」

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