【オークス】桜花賞馬リバティアイランドに死角なし 史上17頭目の牝馬2冠へ早くも出撃準備整った

順調そのもののリバティアイランド(カメラ・高橋 由二)
順調そのもののリバティアイランド(カメラ・高橋 由二)

◆オークス1週前追い切り(5月11日、栗東トレセン)

 牝馬3冠2戦目の第84回オークス・G1(21日、東京)へ向けた1週前追い切りが11日、行われ、断然の主役である桜花賞馬リバティアイランドは不安を感じさせない順調な調整ぶりだ。

 朝一番に栗東・CWコースで単走追い。馬場に入ってもテンションが上がることはなく、スムーズに加速していく。折り合いもぴったりとついており、終始気負うことなく、5ハロン71秒9―11秒9を馬なりでマークした。様子を見守った中内田調教師は「非常にリラックスして走れていましたし、しまいもノビノビと走れていたという感じです」と満足そうにうなずいた。

 前走の桜花賞の1週前追い切りは同コースの併せ馬で6ハロン84秒6―11秒7と、しっかりと動かしていたが、今回は一転してソフトなメニュー。その理由をトレーナーは「(今日の)課題は力まず、リズム良くというところでしたので。こっちが思っていたイメージ通りに走ってくれた」と説明し、仕上げには寸分の狂いもないことを感じさせた。この中間は2400メートルの距離をこなすために、メンタル面をより重視しているとのこと。もちろん心身のケアも万全だ。

 時計的にはやや物足りなく映るかもしれないが、1週前ですでに体ができているからこその調整方法で、もう出撃の準備は整っている。桜花賞では勝ちパターンだったコナコーストを直線だけで差し切ってみせたように、同世代の牝馬では抜きんでた存在。本番まで無事に過ごして、史上17頭目の牝馬2冠達成の瞬間を待つ。(山下 優)

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