12月28日の阪神10R・フォーチュンC(2勝クラス、芝2000メートル、11頭立て)で、永島まなみ騎手=栗東・高橋康之厩舎=が、7番人気のカネフラ(牡3歳、栗東・高橋康之厩舎、父グランデッツァ)に騎乗しゴール前で差し切りV。今年のラスト騎乗で、2023年のJRA50勝目を飾った。
ハナ差での勝利に永島騎手は「最後、出たなというのはありました」と笑顔。カネフラは6か月半ぶりの実戦だったが、「追い切りに乗せていただいて具合も良かったですし、息遣いも問題なく自信を持って挑めました。3~4コーナーも勝たせていただいたようなイメージで、大河(スマートファントム)が動いて行ったのでそれを行かせてから出して行きました。直線に向いてからもう1ギア上がってくれましたし、前半ためるような形で進めると、しまいいい脚を使ってくれます。まだまだ伸びしろはあると思います」と高く評価した。
今年のラスト騎乗を、師匠の管理馬で制し、「すごくお世話になっている先生の管理馬で最後いい形で締めくくることができて、ホントにうれしいです。ずっと一年間、たくさんサポートしていただきました。少し恩返しできたかなと思います。来年もまた気を引き締めて頑張りたいなと思います」と感謝を忘れなかった。
2022年に今村聖奈騎手がマークしたJRA女性年間最多の51勝には届かなかったが、充実の一年になった。今年のJRA50勝に関しては「やっぱり取りこぼしが多いなというのは、自分自身のなかですごく課題にしていました。50勝させていただいたのは関係者の方々のサポートのおかげですし、もっと上を目指して来年は勝てるように頑張りたいです」と視線を先に向けていた。