矢作厩舎に豪州から「留学生」 来年開業目指し直接メールで夢を実現

厩舎での研修を受け入れた矢作調教師と、研修に励むジャック・フォンテンさん
厩舎での研修を受け入れた矢作調教師と、研修に励むジャック・フォンテンさん

 皐月賞への3頭出しで注目を集める矢作厩舎に豪州からの「留学生」が現れた。それは豪州の女性調教師として有名なゲイ・ウォーターハウス厩舎で働くジャック・フォンテンさん。現在はG1馬も担当しており、来年の開業を目指し、今回は勉強のために日本へやって来た。

 その経歴は実に異色だ。シドニー大学を中退後、ハンバーガーチェーンを6店舗経営した。しかし、祖父が馬主をしていたこともあり、もっと刺激を求めるために30歳から競馬の道に足を踏み入れた。

 今回は面識のなかった矢作芳人調教師に直接メールを送り、この研修が実現したという。8日に来日し、矢作師と初めて会ったのも前日の9日。「リスグラシューが一番好きで、世界中で結果を出している矢作厩舎に勉強へやって来ました」と意気込みを口にする。

 矢作調教師は「こんなパターンは初めてじゃないか」と語り、来週は北海道の牧場巡りにも同行させるという。滞在は今月いっぱいを予定。世界のYAHAGIのもとで多くのエキスを吸収し、来年の開業へつなげていくつもりだ。

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