◆第29回NHKマイルC・G1(5月5日、東京競馬場・芝1600メートル)
シュトラウス(牡3歳、美浦・武井亮厩舎、父モーリス)が、反撃態勢を着々と整えている。
前向きすぎる気性ゆえ常に自分との戦いだが、前走のファルコンSでは、道中は我慢を利かせての追走。直線は前が詰まり満足に負えずに9着に終わったとはいえ、武井調教師は、「直線で内に行くのは私の指示。ただ、しまいに脚は使っていた」と納得の表情を浮かべる。
24日の1週前追い切りは、美浦・Wコース単走で5ハロン64秒5(6ハロン94秒2)―11秒2を馬なりのまま迫力の動きでマークした。トレーナーは、「時計自体は速いけど、能力があるからそこまでこたえてもいないし、折り合い面も想定内。体を大きく使わせるという目的も達成できていて、手前もスパッと替えていた。ここまでいい段階を踏んでいる」と手応えをつかんでいた。