◆第150回ケンタッキーダービー・G1(5月4日、チャーチルダウンズ競馬場・ダート2000メートル)
テーオーパスワードで参戦する高柳大輔調教師(46)=栗東=は「競馬場の雰囲気もすごくよくて、3歳ダートの最高峰のレース。そこに出られるのは、調教師冥利につきますね」とうれしそうに話した。
前走の伏竜Sを逃げ切り、日本国内でのケンタッキーダービー出走権争いのトップに立って見事、優先権を得た。「デビュー前から期待していました。同じ小笹公也オーナーの(21年チャンピオンズCなど、G1・3勝のテーオー)ケインズのときも、チャンスがあればアメリカにチャレンジしたいと思っていたんですよ」とトレーナー。28日の天皇賞・春をテーオーロイヤルで勝った勢いのあるオーナーの馬で待ち焦がれた参戦がかなった。
今回の出走メンバー(補欠馬含む)最少のキャリア3戦目で挑む大一番。「まずは無事にレースに出すこと。ゲートを出られればチャンスはあると信じています」と静かに闘志を燃やしていた。(山下 優)