日本ダービー制覇の安田翔伍調教師が快挙を振り返る「調教師目線では、ゴール板を過ぎても見ないといけませんでした」

安田翔伍調教師
安田翔伍調教師

 日本ダービー覇者ダノンデサイル(牡3歳、父エピファネイア)を管理する安田翔伍調教師=栗東=が5月28日、栗東トレセンで取材に応じ、快挙を振り返った。

 この日も多くの関係者から「おめでとう」と声をかけられたり、握手をされたりするなど、祝福の嵐。しかし勝利の瞬間も、指揮官は冷静だった。「1位入線したうれしさや、あの馬に対する感動はありましたが、調教師目線では、ゴール板を過ぎても見ないといけませんでした。(騎手が)止めるまではちゃんと見ていましたね」。皐月賞のスタート直前に右前肢ハ行を発症し、競走除外となっていたことから、愛馬の状態を第一に考えていた。

 ダービー初出走で勝利。さらに、グレード制導入後の1984年以降で、41歳10か月19日の史上最年少ダービートレーナーに輝くなど、記録尽くめの一勝となった。しかし、「僕には、そんな大きな意味はありません。厩舎としては、ダービーを勝った厩舎ということで、スタッフの士気が高まると思います」と浮き足立つことはない。

 ダノンデサイルは昨日検査を行い、どこも異常は見られなかった。今週末か来週に放牧に出され、次走に向けて休養を取る予定となっている。

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