【安田記念】ロマンチックが止まらない!香港G1・7勝馬が圧巻デモ 息乱れず僚馬に楽々先着

東京競馬場の芝コースで躍動したロマンチックウォリアー(カメラ・荒牧 徹)
東京競馬場の芝コースで躍動したロマンチックウォリアー(カメラ・荒牧 徹)

◆安田記念追い切り(28日・東京競馬場)

 第74回安田記念・G1(6月2日、東京)で06年ブリッシュラック以来の外国馬Vを狙う香港のG1・7勝馬ロマンチックウォリアーが28日、東京競馬場の芝コースで併せ馬を行い、圧巻の動きを見せた。

 看板に偽りなしだ。ロマンチックウォリアーは、帯同馬のロマンチックチャーム(セン5歳)を3コーナー手前から2馬身追走。直線残り400メートル付近で外に持ち出されると一気に加速し、ムチが入った相手に馬なりで楽々と先着した。ラスト1ハロンは11秒8(暫定)をマーク。ゴール後も息はほとんど乱れることがなく余力残しの追い切りだったが、力強いフットワークは完調ムードを漂わせる。手綱を執った主戦のマクドナルドも「感触は大変良かった。ここまでいい状態なのは最近なかったと思う」と声を弾ませた。

 今回は通常、レースの3週前に行っている実戦形式の追い切りを行わず、軽めの調整で臨んでいる。シャム調教師は「前走後もエネルギーがあり余っている感じで、回復も非常に早かった。なので、芝での追い切りで十分だと考えた」と説明。2年連続でプログノーシスをねじ伏せ、3連覇を達成した前走のクイーンエリザベス2世Cも、全力を出し切っていないというのだから能力の高さは計り知れない。

 初の東京競馬場、9走ぶりのマイル戦、週末の雨予報と2度目の海外遠征で越えるべき壁も多いが、陣営は一切の不安を感じていない。鞍上が「適応能力に優れた馬で気持ちの強さもある。速く硬い馬場に適性はあるし、1600メートルも雨も問題ない」と自信を見せれば、トレーナーも「オーストラリアのコックスプレート(芝2040メートル)で左回りも勝っているし、今回も自信がある」と力強く宣言した。

 結果次第では、予備登録している宝塚記念(6月23日、京都)へも参戦予定。鞍上は「チャンピオンと共に日本に来られるのは名誉なこと。彼の実力を、世界のファンがもっと増えるような走りを見せたい」と力を込めた。G1・4連勝中の怪物が、日本でさらにタイトルを積み重ねる。(角田 晨)

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