【鳴尾記念】ヨーホーレイク屈腱炎から完全復活 2年4か月半ぶり重賞2勝目

追い比べを制したヨーホーレイク(左)
追い比べを制したヨーホーレイク(左)

◆第77回鳴尾記念・G3(6月1日、京都・芝2000メートル、良)

  第77回鳴尾記念・G3が1日、京都競馬場で行われた。発走直前に1番人気だったロードデルレイが左後肢ハ行のため競走除外で13頭立てとなり、6歳のヨーホーレイクが22年の日経新春杯以来、2年4か月半ぶりの重賞2勝目を挙げた。

 繰り上がりとはいえ、1番人気に応える堂々のレースだった。岩田望は「後ろからでは届かない」と京都の馬場傾向を考慮して、5番手の好位で運んだ。直線では外から昨年の勝ち馬で、同じ勝負服のボッケリーニが迫ってきたが、そこからもうひと伸びして頭差の接戦を制した。21年の皐月賞以来、2度目の手綱を執った鞍上は5月31日が24歳の誕生日。「鳴尾記念を勝ててほっとしています」と自らを祝う勝利に胸をなで下ろした。

 屈腱炎で2年以上の休養を余儀なくされていたが、不屈の精神力で復活を遂げた。友道調教師は「(復帰後)3回目で勝ててよかった。ダービーから期待していたからね」と喜びもひとしお。今回が10戦目で、まだまだ馬も若い。今後は宝塚記念には向かわず、秋に備える方針。トレーナーは「脚もとだけは注意したい。今のところは問題ないし、どこかでG1のタイトルを取らせてあげたい」と先を見据えた。

 岩田望も「ポテンシャルを秘めている。もっと上が目指せると思う」と次のステージに目を向けた。ヨーホーレイクの旬は、まだ始まったばかりだ。(山下 優)

 ◆ヨーホーレイク 父ディープインパクト、母クロウキャニオン(父フレンチデピュティ)。栗東・友道康夫厩舎所属の牡6歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算10戦4勝。総獲得賞金は1億9135万9000円。重賞2勝目。馬主は金子真人ホールディングス(株)。

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