◆第59回北九州記念・G3(6月30日、小倉競馬場・芝1200メートル)
夏コクの開幕を告げるサマースプリントシリーズ第2戦、第59回北九州記念・G3(30日、小倉)で永島がヒロインを演じる。2週前のマーメイドSを制しデビュー4年目で重賞初Vを飾ったばかり。「もっと大舞台で勝ちたいなと思いましたし、こういう舞台で活躍したいと思うようになりました」と目を輝かせた。
コンビを組むのは自厩舎のベテラン9歳のトゥラヴェスーラ。高松宮記念3着などG1でも好走してきた実績馬だ。「(自厩舎の馬は)なおさら頑張りたいと思いますね」と力を込めた。19日の1週前追い切りでも手綱を執り、栗東・坂路を51秒7―12秒2と上々の時計をマーク。「バランス良く最後までしっかり走れていた」と好感触。逃げ、先行有利が予想される開幕週の馬場。「前で競馬をするタイプではないので、内をロスなく回って、直線さばければ」と上手にエスコートするつもりだ。
「僕が指摘する体の動かし方などを意識して以前より早くできるようになっていますし、その辺は成長。意識と技術がかみ合って、上がっていっている」と、技術向上に目を細める高橋康調教師と、師弟での初の重賞制覇もかかる一戦。節目のJRA通算100勝まで残り3勝に迫っているまなみが、初夏の小倉をさらに熱くする。(戸田 和彦)