【七夕賞】7歳アラタが新たな一面見せた!理想的な加速ラップに田中助手「今までこんなに稽古で楽に動けることはなかった」

楽々と駆け抜けたアラタ(カメラ・荒牧 徹)
楽々と駆け抜けたアラタ(カメラ・荒牧 徹)

◆第60回七夕賞・G3(7月7日、福島競馬場・芝2000メートル)追い切り=7月3日、美浦トレセン

 サマー2000シリーズ初戦の第60回七夕賞・G3(7日、福島)の追い切りが東西トレセンで行われ、アラタが美浦・Wコースで軽快そのものの動きを見せ、7歳での重賞初制覇へアピールした。

 年齢を感じさせない軽快な走りだった。アラタは開門直後の午前5時に美浦・Wコースで最終追い切りをスタート。単走で序盤はゆったりと入ったが、2ハロン目から14秒6―13秒6―12秒6―11秒3と理想的な加速ラップを刻んで5ハロン68秒1をマーク。騎乗した田中助手は「最後に仕掛けたらピュッと行ったし、感じは良かった。落ち着いているなかで、ほどよい気合乗り。いい感じだと思います。今までこんなに稽古で楽に動けることはなかったので楽しみです」と手応えを隠さなかった。

 今年で7歳を迎えるが、蒸し暑い時期にもかかわらず若々しい動き。和田勇厩舎は今週からエアコンが設置されており、「暑さにへばっているとか、そういう感じはないですよ」と田中助手。タイミングよく導入された空調設備が好調維持に一役買っているのかもしれない。

 3歳時の報知杯弥生賞から数えて、今回が14度目の重賞挑戦。今年2戦は〈13〉〈5〉着だが、4か月の間隔を空けてじっくり調整してきた。和田勇調教師は「中山金杯では不利があって、金鯱賞はそれを引きずっていた感じ。今回は立て直してしっかりできている。力を出せると思います」と巻き返しへ力が入る。トップハンデタイの58キロは楽ではないが、能力を評価されている裏返しでもある。5年ぶりとなる7月7日の七夕決戦は、7歳馬が主役を張る。(西山 智昭)

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