◆第29回プロキオンS・G3(7月7日、小倉・ダート1700メートル、良)
2年ぶりに小倉競馬場で行われた3歳以上によるダート重賞は16頭で争われ、武豊騎手が騎乗した単勝1番人気のヤマニンウルス(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父ジャスタウェイ)が勝利。4番手からレースを進め、余裕ある手応えで直線手前で先頭に立つと、後続に3馬身差をつけた。デビュー以来5連勝で重賞初挑戦での初制覇。武豊騎手は2018年(マテラスカイ)以来となる5勝目で、斉藤崇史調教師は昨年のドンフランキーに続く連覇。当時のドンフランキーの馬体重594キロは、JRA重賞における最高体重勝利で、今回のヤマニンウルスの584キロは史上2位の記録となった。
2着に3番人気のスレイマン(西村淳也騎手)、3着に12番人気のマリオロード(松山弘平騎手)が入った。2番人気のハピ(菱田裕二騎手)は4着だった。
勝ち時計は1分42秒7。
菱田裕二騎手(ハピ=4着)「よく走ってくれました。とにかく時計が速かったですし、勝ち馬が強かった。小回りが得意ではありませんが、しっかり走ってくれたし、状態もよかったと思います」
団野大成騎手(ゲンパチルシファー=5着)「ペースが速かったなか、自分のリズムでいきました。レース自体はよかったと思います」
荻野極騎手(ヴァンヤール=6着)「長い休養明けで、ブランクは気になっていました。イレ込みで余計に気が入りすぎていましたが、センスよく立ち回ってくれた。レースは忘れていなかったですね。本調子に戻れば楽しみです」
松若風馬騎手(ラインオブソウル=7着)「前走からの形で脚質転換していますが、しっかり走ってくれましたね。頑張ってくれていますし、この形でいければ。具合も上がっていました」
泉谷楓真騎手(ブラックアーメット=8着)「1コーナーまでにいつもハミを噛む面のある馬ですが、今日はペースが速くて、ハミを取るところがなかった。状態はすごくよかったですが、ペースがとても速く、メンバーもそろっていましたから」
国分優作騎手(リプレーザ=9着)「追い切りもよかったですし、よく頑張ってくれていると思います」
ミルコ・デムーロ騎手(ウェルカムニュース=10着)「(距離が)短い。忙しかった。4コーナーまでは良かったけど、気が悪くて頑張らなかった」
小沢大仁騎手(メイショウダジン=11着)「阪神の1800メートルではじっくりためて良くなかったので、取れるなら2、3番手のつもりでした。ペースが速く、中団からでしたが、ジリジリと位置を上げたぶん、最後がしんどくなりました」
幸英明騎手(グロリアムンディ=12着)「4コーナーまで手応えよく回ってきましたが、帰ってきたら蹄鉄が取れていました。そのあたりの影響があったかもしれません」
岩田康誠騎手(デシエルト=13着)「リズムよく行けていましたが、3コーナーを回ったぐらいでバラバラになり、リズムを崩して、外へ流れてしまいました」
和田竜二騎手(ブルーサン=14着)「出脚がよかったし、リズムよく行けましたが、いつもより出していったぶん、脚を使いました。やりたいことはできました」
田口貫太騎手(レガーメペスカ=15着)「流れが速くて、きつい展開になってしまいました。また改めてかな、と思います」
坂井瑠星騎手(バスラットレオン=16着)「まだいい時の感じにはなくて、ポジションも取れましたけど、勝負どころで苦しくなってしまいました」