◆第24回アイビスサマーダッシュ・G3(7月28日、新潟競馬場、芝1000メートル)
昨年のサマーマイルシリーズでは、米子S4着、中京記念4着、京成杯AH2着で同シリーズ3位タイの好成績を収めたウイングレイテスト(牡7歳、美浦・畠山吉宏厩舎、父スクリーンヒーロー)が、今夏はサマースプリント王者を目指している。
前走の函館スプリントSでキャリア35戦目にして初の1200メートルへ投入。「(以前は)マイルがいいと思っていたが、最後まで集中し切れないところが距離短縮で補えれば」と戦前の松岡正海騎手。その見立て通りに適性を示す2着だった。
今回はさらに1ハロン短縮する点がポイントになる。松岡騎手は「枠が大きい部分もあるし、不安はある」と素直に胸の内を打ち明けるが、「キーンランドCになると馬場が荒れていると思うので、開幕週が魅力でこちらへ」ときれいな馬場が、参戦理由のひとつになっていると説明した。
18日の1週前追い切りでは美浦・Wコースで5ハロンの自己ベストを0秒4短縮する軽快な動きを披露した。「前走は海外帰りで着地検疫もあったので、牧場から帰ってきた段階で若干緩さがあった。今回は帰ってきた時からベースができていた。前走からかなり高いレベルで維持できていて、点数をつけるとしたら90点台後半」。状態はかなり良さそうで、出来は間違いなく前走以上。好枠を引くことができれば夏のスプリント王が射程に入ってきそうだ。(浅子 祐貴)