【新潟ジャンプS】JRA有終Vの父に続きデビュー3年目騎手が重賞初制覇「これからも一つ一つ頑張っていきたい」

新潟ジャンプSを制したホッコーメヴィウス(カメラ・荒牧 徹)
新潟ジャンプSを制したホッコーメヴィウス(カメラ・荒牧 徹)
小牧加矢太
小牧加矢太

◆第26回新潟ジャンプS・JG3(7月27日、新潟競馬場・障害芝3250メートル、良)

第26回新潟ジャンプS・JG3は27日、新潟競馬場で行われ、ホッコーメヴィウスが逃げ切り、重賞4勝目を挙げた。小牧加矢太騎手(27)=栗東・音無厩舎=はデビュー3年目で重賞初制覇となった。

 力強く、右腕を突き上げた。一度も先頭を譲らずに駆け抜けたゴール直後。ホッコーメヴィウスを何度も右ステッキで鼓舞した小牧加は全身で喜びを表現した。「何とか粘ってくれと思っていました。調教通りの雰囲気で落ち着いて乗れた結果です」と笑みを浮かべた。

 体が大きく、一度は騎手の道をあきらめたが、馬術で腕を磨き、25歳の時に障害専門でデビューした。32勝を挙げながら、重賞は19度の挑戦で2着1回、3着3回。ようやく大きな結果を出せた。

 何よりの“手土産”になる。父の小牧太は来月から地方に復帰。JRA所属としてラストライドだった21日の小倉12Rで有終Vを飾った。その雄姿を現地で目に焼き付け、成し遂げた熱いリレー。しかし、冷静な視線は先を見据えていた。「大きいレースを勝ちたいとは思っていましたが、これからも一つ一つ頑張っていきたいです」。大きな勝利もまだ出発点。今後も我が道を突き進んでいく。(山本 武志)

  ホッコーメヴィウス 父ダイワメジャー、母ホッコーメモリー(父ダンシングブレーヴ)。栗東・清水久詞厩舎所属のセン8歳。北海道浦河町・高昭牧場の生産。通算45戦7勝(うち障害26戦6勝)。総獲得賞金は2億5572万2000円(うち障害2億4412万2000円)。主な勝ち鞍は新潟ジャンプS、阪神ジャンプS、京都ジャンプS(すべてJG3、22年)。馬主は北幸商事(株)。

 小牧太騎手「『ようやったやん』と声をかけたいです。レースは家で夫婦2人で、緊張しながら僕は正座しながら見ていました。先週は僕が有終の美を飾って、流れが小牧家に向いていますね」

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