◆第16回レパードS・G3(8月4日、新潟競馬場・ダート1800メートル)=7月31日、栗東トレセン
重賞初挑戦となるミッキークレスト(牡3歳、栗東・大久保龍志厩舎、父ジャスタウェイ)が坂路で追い切られた。
力強い踏み込みで駆け上がった。デビューから3戦連続で騎乗中の坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=を背に坂路を単走。楽な手応えでぴったりと折り合い、55秒1―12秒4をマークした。突出した時計ではないが、軽快な脚さばきでしまい伸びていく姿からは仕上がりの良さが感じられる。大久保調教師は「先週しっかりとやっているのでさらっと。気持ちよく動けていたと思う」と予定通りの内容にうなずいた。
その言葉通り、7月24日の1週前追い切りではチカミリオン(3歳1勝クラス)を2馬身半追走し、CWコースで6ハロン82秒3―11秒1の好時計で併入。しっかりと負荷をかけられている。鞍上のアクションにしっかりと反応し、1ハロンごとに加速ラップを刻む理想的な内容だった。
以前は爪の不安をケアしながらの調整だったが、現在は解消。万全の状態で重賞の大舞台を迎える。ここまで3戦で2勝を挙げる砂の大物候補。デビュー戦は2着に4馬身差の圧勝で、前走は翌日の古馬3勝クラスの勝ち時計より0秒2速かった。素質は重賞戦線でも十分に通用する。「気合が乗っているね。メンバーが強くなるので、楽な競馬にはならないけど、(坂井)瑠星も評価してくれているから」と大久保師。豪快な末脚を武器に、重賞初挑戦Vをつかむ。(山本 理貴)