1日付で古巣の兵庫競馬に再移籍する小牧太騎手(56)=栗東・フリー=が31日、同日付でJRAの騎手免許を取り消した。この日は栗東で中央所属の騎手として最後の調教で、2頭に騎乗。小牧太は「スタンドで皆にあいさつに行こうかと思ったけど、泣いたらアカンと思って」。調教後はすぐに調整ルームへ戻ったが、騎手仲間と会うたびに激励を受けていた。調教をよく頼まれていた笹田調教師からはムチをプレゼントされた。
中央に移籍したのは04年。「21年目ですかね。早かったですね」と振り返る。1日は早くも園田で朝5時から調教をつけ、紹介セレモニーも行われる。「JRAでは楽しみも苦しみもあり、後半の苦しさはなかなか味わえないもの。だから何があっても大丈夫」。14日からレース騎乗の予定で、小牧太の第3章がもうすぐ幕を開ける。