先月末でJRAの騎手免許を返上し、8月1日付けで地方競馬騎手免許を再取得した兵庫競馬の小牧太騎手(56)=園田・中塚猛厩舎所属=が同日、園田競馬場でファン紹介式に登場した。「ただいま」とファンの前で活躍を誓った。また親交ある田子ノ浦伸一親方(48)がサプライズで登場し花束を贈呈するなど大いに盛り上がった。
紹介式前に開かれた記者会見では「あと何年乗れるか分からない。覚悟を持って臨む」と今後への抱負を語った。免許再取得し早速、かつてのホームグランドで6頭の調教に騎乗したという小牧騎手は「20年も離れていたとは思えないほど、懐かしいものを感じた」という。仲間もまだ数多く残っていることもあり、「自分の気持ちを伝えることができるし、フレンドリーな環境でやれそう」と笑顔を見せた。
年相応に頑張りなさいと家族に励まされたというが「夢はメイセイオペラ(地方・岩手競馬所属で1999年JRAフェブラリーS優勝)のように園田から遠征して勝つこと」と壮大なプランを語るなど会見中は終始穏やかな表情。「新たな気持ちで兵庫県競馬の盛り上げにも貢献したい」と締めくくった。