◆59回関屋記念・G3(8月11日、新潟競馬場・芝1600メートル)
パラダイスS(4着)で不利に泣いたロジリオン(牡3歳、美浦・古賀慎明厩舎、父リオンディーズ)の反撃に注目したい。
初の古馬相手だった前走のパラダイスSは、勢いをつける3コーナーで痛恨の不利を受けた。それでも、立て直して再び前を追うと、メンバー最速タイとなる上がり3ハロン33秒8で外から伸びた。
7ハロン戦もいいが、マイル戦も5月のNHKマイルCで3着のように全く問題はない。1週前追い切りでは、美浦・Wコースで新コンビとなる永野猛蔵騎手を背に2頭の僚馬を目標にスタートし、直線は軽快に伸びて6ハロン84秒7―11秒5で、出来の良さをアピール。鞍上が「すごく乗りやすい。エンジンがかかってからの反応が良かった」と好感触を得ているのも心強い材料だ。
まだ重賞勝ちはないとはいえ、世代一線級の馬たちとしのぎを削ってきた経験と能力はここで見劣ることはない。スムーズな競馬さえできれば、突き抜けるだけの素質は秘めている。