レジェンド武豊騎手「アウェー感もなくなってきました」デビュー38年目で初の札幌リーディング

初の札幌リーディングに輝き、騎手仲間から祝福される武豊騎手(中央、札幌競馬場で)(カメラ・松末 守司)
初の札幌リーディングに輝き、騎手仲間から祝福される武豊騎手(中央、札幌競馬場で)(カメラ・松末 守司)

 競馬界のレジェンド、武豊騎手=栗東・フリー=が1日、デビュー38年目で自身初となる札幌リーディングに輝いた。

 最終日までに17勝を積み重ね、2位の横山武史騎手=美浦・鈴木伸尋厩舎=、丹内祐次騎手=美浦・フリー=と6勝差、鮫島克駿騎手=栗東・フリー=、佐々木大輔騎手=美浦・菊川正達厩舎=と7勝差と、逆転の可能性のある4人に大きな差をつけてスタート。3Rで横山武騎手が1勝を加えたが、残り4レースとなった8R終了時点で他騎手との5勝差は変わらず、逆転される可能性が消えた。武豊騎手自身はこの日勝利はならなかったが、そのまま逃げ切った。

 レジェンドは6月に函館で北海道シリーズが開幕すると初日1Rをナムラローズマリーでいきなり勝利して勢いをつけ、函館では12勝を挙げリーディング3位。札幌開催に入っても手綱さばきがさえ渡り、勝ち鞍を量産。夏の主役を演じきった。

 武豊騎手「これだけ長くフルで札幌競馬に乗ったのも初めてですし、今年はケガもなく順調にここまできて若手と一緒になって競馬を盛り上げられたのかなと思います。長く参戦することになって3年目くらいになって、ようやくアウェー感もなくなってきました。日本の馬産地の北海道ということで競馬熱を感じるし、毎週、毎週、たくさんのお客さんが来場してくださるのを見て、それもすごく励みになってジョッキーみんなでいい競馬をやろうという気持ちでやっていました。気候もいいですし、関東の若手のジョッキーとか普段はあまり話す機会はないですが、すごくいい機会もありましたし、若手の頑張ってる姿は我々もうれしく思うし、励みになります。日本の騎手全体でレベルを上げていけているのかなと思います。夏の最終日をこんなにたくさんの方に応援してもらって、最終レースの拍手は感動的でした。来週から秋競馬ですけど一層またみんなで気を引き締めていいレースをやっていきます。個人的にもたくさん楽しみなレース、馬が待っていますのでいい競馬をしていきたいと思います」

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