◆第42回ローズS・G2(9月15日、中京競馬場・芝2000メートル=3着までに秋華賞の優先出走権)
明らかに狙っている。2戦2勝のオーロラエックス(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父サトノダイヤモンド)は6月に1勝クラスを勝って以来の実戦。その理由を杉山晴調教師はこう説明した。
「秋華賞を目標にするなら、夏に使うと無理が生じる。逆算して、チャンスは1回かな、と」。まだ2勝クラスに在籍する馬だが、昨年の全国リーディングにも輝いているトレーナーは大きな目標を見据え、策を練っていたのだ。
昨年12月に新馬を勝った後、約半年も間隔が空いたが、その間に使う予定だった君子蘭賞を回避したもの。中間に一頓挫があったが、今回は予定通りに調整を進めている。「今回の方がいい調整ができています。1走目より2走目、2走目より3走目の方が雰囲気は出てきています」とトレーナー。まだ底を見せていない素質馬が、3歳牝馬の勢力分布図を一気に塗り替えても驚けない。(山本 武志)