◆韓国国際競走(9月8日、ソウル競馬場)
韓国国際競走が8日、ソウル競馬場で行われた。コリアC・G3(ダート1800メートル)は横山武史騎手(25)=美浦・鈴木伸厩舎=騎乗のクラウンプライドが昨年に続く連覇を達成。4つ目の重賞タイトルを手にした。コリアスプリント・G3(ダート1200メートル)はリメイクが昨年に続き川田将雅騎手(38)=栗東・フリー=を背に連覇。2頭を管理する新谷功一調教師(47)=栗東=も、2年連続の両レース制覇となった。
クラウンプライドはブリーダーズCダートマイル(11月2日、米デルマー競馬場・ダート1600メートル)、リメイクはブリーダーズCスプリント(同・ダート1200メートル)の優先出走権を獲得した。
力が違いすぎた。コリアCを道中2番手から進めた昨年と違い、クラウンプライドは発馬後に先手を主張しハナへ。4角では早めのスパートで後続との差をグングン広げると、ウィルソンテソーロに5馬身差をつけてトップでゴールを駆け抜けた。昨年に続く日本勢ワンツーフィニッシュ。海外重賞初制覇となり、ゴール後に右手を高々と突き上げて喜びを爆発させた横山武は「韓国の地で1着を取れて誇りに思います。リズムを大事にしようと思っていたので、スムーズに運んだ結果があのポジションでした」と笑みを浮かべた。
その前に行われたコリアスプリントではリメイクも連覇を達成。川田のそつのない立ち回りから最後の直線では外へ持ち出されると、余力たっぷりに抜け出し2馬身差の完勝だった。レース後は場内の歓声に馬上から手を上げて応えた川田は「まずはちゃんと勝つことができて、ほっとしています。無事に権利を取れてブリーダーズCでしっかり戦えることを、期待したいなと思います」と振り返った。逃げて2着に粘ったジャスパークローネとともに、このレースもワンツー決着と、日本勢の強さだけが際立つ結果となった。