◆ローズS追い切り(11日・美浦トレセン)
秋華賞トライアルの第42回ローズS・G2(15日、中京=3着までに優先出走権)の追い切りが11日、東西トレセンで行われ、昨年のホープフルSを制したレガレイラは美浦・Wコースの3頭併せで鋭く伸び、成長をアピールした。
夏を越して成長した姿で帰ってくる。昨年のホープフルSで、牝馬として初めて2歳混合G1を制したレガレイラがダービー(5着)以来となる秋の始動戦へ、万全の態勢だ。
11日に美浦・Wコースで3頭併せ。先導するフレッチア(9歳オープン)の後方から進め、3番手にヒップホップソウル(4歳オープン)の隊列。直線で2頭の間に進路を取ると、鞍上の手はほとんど動くことなく、余力十分の手応えで併入。ラスト1ハロンは11秒3(5ハロンは67秒9)で、極上の切れ味を披露した。太田助手は「現状で結果を出せるラインに乗った」と仕上がりに不安がないことをアピールした。
以前はレース前にテンションが上がるなど精神面に課題があったが、同助手は「夏を越して体が大きくなったし、気持ちも穏やかになってお姉さんになりましたね」。落ち着いた普段の様子からも、着実にステップアップしている。
今回がキャリア6戦目で初めての牝馬限定戦。「実績から負けられないところ。秋に向けて希望が持てる走りをしてくれれば」。陣営は秋の大舞台を見据えており、ここは通過点にする構えだ。(浅子 祐貴)