【神戸新聞杯】友道師「シュヴァルグランはクラシック出走できなかったので、その息子で菊花賞をとりたい」

メリオーレムは菊花賞の権利取りへ万全の仕上がり(カメラ・高橋 由二)
メリオーレムは菊花賞の権利取りへ万全の仕上がり(カメラ・高橋 由二)

◆神戸新聞杯追い切り(18日・栗東トレセン)

 神戸新聞杯・G2(22日、中京)の追い切りが18日、栗東トレセンで行われ、メリオーレムがシャープな伸びを披露。夏に3勝目を挙げた勢いで実績馬を撃破し、3着までに与えられる菊花賞・G1(10月20日、京都)の優先出走権を狙う。

 弾むようなステップで加速した。メリオーレムは栗東・DPコースを単走。前半は素軽いフットワークのキャンターで流し、半マイルを過ぎると徐々にペースアップ。ラストも手綱を持ったままで4ハロン54秒2―11秒2をマークした。メリハリのついた動きでシャープな伸び。仕上がりの良さが見て取れた。

 昨年のサトノグランツに続く連覇に挑む友道調教師は「ここを目標に順調です。今日はしまい1ハロンだけ伸ばしましたが、いい反応だったと思います。先週も動きが良かったですし、いい状態で秋初戦を迎えられそう」と納得の表情でうなずいた。

 12日の1週前追い切りは同・CWコースでロードフォアエース(3歳3勝クラス)、神戸新聞杯に出走するオールセインツ(3歳3勝クラス)と3頭併せを行い、6ハロン81秒2―11秒3の好時計で最先着。十分な負荷がかけられている。

 デビューから7戦して3勝、2着2回、3着2回と全て馬券圏内を確保。大崩れしない安定したレースぶりが光る。前走の西部スポニチ賞(2勝クラス)では、初の2600メートルにも難なく対応。4馬身差の圧勝で地力強化を示すとともに、「菊花賞への適性を確かめる」という陣営の思惑にかなう走りを見せつけた。

 17年ジャパンCを勝ち、天皇賞・春2年連続2着、有馬記念2年連続3着など、G1戦線で活躍したシュヴァルグランの初年度産駒。父も管理した友道師は「シュヴァルグランはクラシック3冠には出走できなかったので、その息子で最後の1冠、菊花賞をとりたい」と闘志を燃やす。父が果たせなかったクラシック制覇へ、まずは前哨戦を制して切符をつかむ。(山本 理貴)

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