◆第58回スプリンターズS・G1(9月29日、中山競馬場・芝1200メートル)=9月27日、中山競馬場
香港から参戦するムゲン(セン6歳、Pン厩舎、父ディープフィールド)は9月27日、カリス・ティータン騎手と来日後初コンタクトを取って好気配を示した。帯同馬とともに中山競馬場の芝コースを軽めのキャンターで約1周して、ほどよく気合の乗った姿を見せた。ティータン騎手は「今朝も非常に感触が良かったです。コースの確認もして、総じて非常にいい準備ができています」と満足げに語った。
調教後はン調教師とともに実際に芝コースを歩いて、じっくりと時間をかけて1周して入念なチェックを行った。鞍上は「日本の芝コースは何度か経験しているが、内側が少し荒れていますが、今日、明日以降の雨次第でレースのパターンは変わってくると思う。ああやって歩いて馬場状態を確認することを重視していて、直線の上り坂をどう攻略するかが重要だと思いますので、実際に歩いて見られてよかったです」と語った。
枠順は真ん中の5枠9番に決まり、ティータン騎手は「とてもよい枠順だと思います。ムゲン自身が最初からスピードを出す馬ではなく、他の馬とは関係なく走りたい馬なので、ちょうどいい枠順なのではないかと思います。スタートしてから作戦を立てやすいと思います」ときっぱり。ン調教師も「十分によい枠順だと思っています。真ん中あたりを望んでいたので、馬にとってもいい枠順だと思います」と歓迎した。
ライバル馬について聞かれると同騎手は「私はレーン騎手が乗るサトノレーヴに注目しています。(今年のキーンランドCで)実際にレースを見ていますしね」と、3連勝中の5歳馬の名前を挙げた。指揮官は「日本馬ではサトノレーヴ、それからマッドクール、もちろんビクターザウィナーもですが、あとはママコチャも」と注目馬を挙げた。