◆第７５回毎日王冠・Ｇ２（１０月６日、東京競馬場・芝１８００メートル、良）＝１着馬に天皇賞・秋（１０月２７日、東京）の優先出走権
グレード制導入の１９８４年以降、初めてＧ１馬が出走せず１４頭で争われた重賞は、クリストフ・ルメール騎手が騎乗した１番人気のシックスペンス（牡３歳、美浦・国枝栄厩舎、父キズナ）が、４番手から直線で脚をのばし、ゴール前でホウオウビスケッツを首差差し切りＶ。スプリングＳ以来の重賞２勝目を挙げた。勝ちタイムは１分４５秒１。
前走の日本ダービーは９着。初対戦となった古馬を退け、秋初戦を見事に飾った。３歳馬は２０１９年（ダノンキングリー）から出走機会５連続勝利（２０年サリオス、２１年シュネルマイスター、２３年エルトンバローズ）となった。
４番人気で逃げたホウオウビスケッツ（岩田康誠騎手）が２着。３着は５番人気のエルトンバローズ（西村淳也騎手）が入った。２番人気のローシャムパーク（戸崎圭太騎手）は、４角９番手で上がり３３秒３の末脚も１０着だった。
三浦皇成騎手（ヤマニンサルバム＝４着）「開幕週を考えれば内容は良かった。ペースが遅くてリスクはあったけど、今日は後ろから外を回ると厳しいので、内を通るリスクを選びました。エンジンがかかるのに時間がかかるので、もう少し早く前が開いてほしかったですね。ただ、緩急のあるペースに対応できたのは成長だと思います」
津村明秀騎手（シルトホルン＝５着）「ゲートに行くまでは落ち着いていたが、中に入ってエキサイトしていた。五分には出られたが、想定よりは後ろの位置になりましたね。それでも逃げた馬の後ろで脚はたまっていたし、直線に向いても手応えは良かったのですが、前が開かなかったのがもったいなかったです。ただ、開いていればひと脚使えそうだったので、十分にやれそうです」
鮫島克駿騎手（ダノンエアズロック＝６着）「出来は良さそうで、乗り味も良かった。ペースが遅くても折り合いは良かったです。直線はもう少し早く道が開いてくれればという内容でした。ブロックなどもあってマークがきつかったです」
岩田望来騎手（ヨーホーレイク＝７着）「今回は外枠でうまく壁を作れなかったです。レースの後半に引っかかってしまって、坂で止まってしまいました。全ての力を出し切ったわけではないし、本来は実力上位。折り合って運べれば、もっとやれると思うので、また改めて期待したいです」
松永幹夫調教師（マテンロウスカイ＝８着）「とてもいい内容でした。道中はリズム良く運ぶことができたし、次につながる競馬ができたと思います」
横山和生騎手（トップナイフ＝９着）「ゲートは出たけど周りが速かったし、この馬自身ゆるさがあって力が入り切らない踏み込みだったので、切り替えて後ろから競馬をしました。開幕週だけに先行馬が残るのは仕方ないですが、今まで速い脚を使うイメージがないなかで、差を詰めてくれたし、内容は良かったと思います。条件や展開がかみ合えばやれそうです」
戸崎圭太騎手（ローシャムパーク＝１０着）「返し馬から良さを感じたし、そのつながりもあってゲートも上手に出てくれました。道中は折り合いもついたし、感じは良かったのですが、長く脚を使うタイプなので、それをうまく引き出すことができませんでした。状態は良かったのですが、決してこれがこの馬の力ではないし、力を出せずに申し訳ないです」
杉原誠人騎手（カラテ＝１１着）「思ったよりペースが流れなくて展開恵まれなかったけど、脚を使ってますし、まだまだやれる印象を持ちました。この競馬なら距離が延びてもやれると思います」
田辺裕信騎手（オフトレイル＝１２着）「前回うまくいかなかったゲートはうまくいった。スローペースで力んで、リズムを作れなかった」
大野拓弥騎手（ニシノスーベニア＝１３着）「ペースが遅かったです。雰囲気は良かったですけど、ここを叩いて次かな」
佐々木大輔騎手（エアファンディタ＝１４着）「ちょっと追走が大変だったけど、そう差はなかったですからね。チャンスがある馬だと思います」
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