【秋華賞】20年の3冠牝馬デアリングタクトを思い出す 新コンビ松山弘平騎手が2週連続で追い切り騎乗

松山が2週連続で手綱を執ったランスオブクイーン(左)
松山が2週連続で手綱を執ったランスオブクイーン(左)

◆秋華賞追い切り(9日・栗東トレセン)

 ちょっと驚いた。ランスオブクイーンはメンバー中、最も短い間隔の中2週での転戦。まだ繊細な面も残る3歳牝馬だけに、中間は軽めの調整で整えるイメージを持っていた。しかし、2週連続で新コンビを組む松山が騎乗したうえに併せ馬。攻めの調整と言える。

 ふと懐かしい記憶が脳裏をよぎった。プロローグで触れた20年の3冠牝馬、デアリングタクトは松山が実に4週連続で追い切りに騎乗。当時、杉山晴調教師が「ジョッキーが乗った方がスピード調教という意味で、より背中を使った動きをしてくれると思う」と説明してくれた。確かに最近も特に負荷をかけることが多い1週前追い切りに、騎手が騎乗していることは多い。

 この日は栗東・DPコースで馬なりのままだったとはいえ3頭併せ。大きく追走から中ワイドクリーガー(2歳新馬)に遅れたが、身のこなしは悪くない。初コンビの松山も「当該週ですし、軽めでしたが、乗りやすくて、いい動きでした。いい決め脚がありそうです」と好感触を伝えた。もともと、差し競馬だったオークスで5着に踏ん張った走りが頭に焼き付いていた存在。2週続けての騎手騎乗から漂う勝負気配が気になってきた。(山本 武志)

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