武豊騎手=栗東・フリー=は菊花賞で歴代最多の5勝を挙げており、50歳7か月6日の歴代最年長勝利記録(19年ワールドプレミア)も持っている。今年は自身を含め、柴田善臣騎手(58歳、ピースワンデュック)、横山典弘騎手(56歳、ダノンデサイル)、岩田康誠騎手(50歳、エコロヴァルツ)、アンドレアシュ・シュタルケ騎手(50歳、ビザンチンドリーム)と5人の50代ジョッキーが集結。「先輩が2人いるんか…」とおどけつつも、「記録の更新を狙うわ」と意気込んだ。
勝てば55歳7か月6日での勝利となり、菊花賞では最年長V記録を更新する。なお、武 豊騎手のG1初制覇は1988年の菊花賞(スーパークリーク)で、当時は19歳7か月23日。1984年のグレード制導入以降で最年少のG1勝利として今なお残り、菊花賞では最年少&最年長勝利記録を保持している。
今回、コンビを組むのはアドマイヤテラ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父レイデオロ)。1週前追い切りに騎乗し、「距離は問題なさそう。競馬で乗りやすいみたいなので、長距離でそこを生かしたい」と好感触をつかんだ。全馬が未経験の3000メートルは「折り合いがついて、乗りやすい馬の方が有利だからね」と分析。96年ダンスインザダーク、00年エアシャカール、05年ディープインパクトでも勝っている名手が、その腕前を今年も見せる。