【アルテミスS】出世レースを「完璧」に制したブラウンラチェット「トップレベルにいける」ルメール騎手絶賛

アルテミスSを制したブラウンラチェットを労うクリストフ・ルメール騎手(カメラ・荒牧 徹)
アルテミスSを制したブラウンラチェットを労うクリストフ・ルメール騎手(カメラ・荒牧 徹)

◆第13回アルテミスS・G3(10月26日、東京・芝1600メートル、良)

 2歳牝馬限定のG3は11頭立てで争われ、3番人気でクリストフ・ルメール騎手騎乗のブラウンラチェット(美浦・手塚貴久厩舎、父キズナ)が、好位で進め、最後の直線では内ラチ沿いから抜け出して、デビュー2連勝で重賞初制覇を飾った。半兄フォーエバーヤングは、先日のジャパンダートクラシックなど国内外ダート重賞5勝を挙げる砂の活躍馬だが、芝でのタイトル奪取となった。ルメール騎手は昨年のチェルヴィニアに続く連覇を達成した。勝ち時計は、1分33秒8。

 2着は逃げた7番人気のミストレス(坂井瑠星騎手)が粘り込み、3着は2番人気のショウナンザナドゥ(池添謙一騎手)だった。

アルテミスSを制したブラウンラチェット(右)(カメラ・荒牧 徹)
アルテミスSを制したブラウンラチェット(右)(カメラ・荒牧 徹)

 クリストフ・ルメール騎手(ブラウンラチェット=1着)「すごくいい子ですね。デビュー戦もすごく乗りやすくていい脚だったけど、2戦目でも怒ることなくずっと落ち着いていました。2番手で完璧なレースをしました。道中ですっと息が入ったし、自分のリズムで走った。リードホースの後ろから出したときに、すごいいい反応をしてくれました。まだまだ若い馬だし、2戦目だからまだ伸びしろがあります。トップレベルにいけると思います」

 手塚調教師(ブラウンラチェット=1着)「言うことないですよね。1800から1600メートルに短縮してペースがどうかと思っていたけど、楽に好位を取れたし冷静でした。道中も2、3回息が入ったし、体は完成されていないけど精神面は完成されていますね。多くの馬を預かってきましたが、なかなか牝馬でここまで競走に向いている性格はいないです。そこは大きなアドバンテージになりますね。それが3戦目以降で悪い方向にいかないように、調整していきます。体重も少しずつ増えていってくれればいいですね」

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