23年紫苑Sの勝ち馬モリアーナが引退 武藤調教師「誰しもが忘れもしない紫苑Sの走りだった」

モリアーナ
モリアーナ

 JRAは11月14日、23年の紫苑S・G2を勝ったモリアーナ(牝4歳、美浦・武藤善則厩舎、父エピファネイア)の競走馬登録を同日付で抹消したと発表した。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬になる予定。11月10日のエリザベス女王杯14着がラストランとなった。通算成績は14戦3勝(重賞1勝)。総獲得賞金は1億2830万6000円。

 苦楽をともにした武藤調教師は「いつもチャンスがある状態で送り出せたし、楽しませてくれたね。応援してくれている方も多かったみたいで、幸せだったと思う」と愛馬へ感謝を述べた。「できればもうひとつ勝たせてあげたかったけど…」と悔しさをにじませたが、「誰しもが忘れもしない紫苑Sの走りだったんじゃないかな」と横山典弘騎手とのコンビで豪快な追い込みを決めた3歳秋の一戦を振り返った。

 これからは繁殖牝馬として期待がかかる。「産駒がデビューするのが楽しみ。モリアーナと同じように3年半後の東京デビューが狙えると思う。形はかなりいい馬が出てきそうだよね。気性の激しさだけは受け継がないでほしいね」と冗談を交えつつ、母となるモリアーナにエールを送った。

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