◆第29回東京スポーツ杯2歳S・G2(11月16日、東京競馬場・芝1800メートル、良)
来春のクラシックを見据える2歳戦屈指の出世レースは9頭立てで行われ、北村友一騎手が手綱を執った1番人気のクロワデュノール(牡、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)が重賞初制覇。初戦で東京・芝1800メートルの新馬戦史上、最速となる1分46秒7をマークした大器がデビュー2連勝を飾った。北村友騎手は昨年のサークルオブジョイ(9着)に続く2度目の騎乗で、斉藤崇調教師は初出走で初勝利となった。勝ちタイムは1分46秒8。
2着は3番人気のサトノシャイニング(松山弘平騎手)、3着は2番人気のレッドキングリー(クリストフ・ルメール騎手)だった。
クリストフ・ルメール騎手(レッドキングリー=3着)「メンタルがまだ甘い。自分でプレッシャーをかけていて、ずっと一生懸命走っていた。それでもゴールまでよく伸びてくれた。重賞レベルは絶対にある。もう少し落ち着いたら距離も1800~2000メートルで問題ない。跳びが大きくて長く脚を使えるタイプ。1、2着馬はビュンときたね」
菅原明良騎手(ファイアンクランツ=4着)「競馬はすごく乗りやすくて、素直でした。もうちょっとペースが流れてくれた方が良かったかな。それでも、しっかり脚を使ってくれました。ただ、返し馬が終わってから競馬にいくまでのところでテンションが上がっちゃうので、そこが大人になってほしいですね」
三浦皇成騎手(デルアヴァー=5着)「ゲートですね…。うまく出られず、出てからも鳴いていました。幼さを出して、行き脚がひと息でした。現状はコーナー4つの2000メートルかな。距離は長くてもいい。これから良くなる馬です」
西村淳也騎手(ジーティーマン=6着)「いい馬ですけど、テンションが今後の課題ですね。高すぎました」
横山武史騎手(プレシャスデイ=7着)「理想はもう少しポジションを取りたかったけど、なにせこれからの馬ですから。現状ではスタートを決めきれなかったです。そのなかでも頑張ってくれていたけど、この上がりではきつかった。これからの成長を待ちたいです」
武藤雅騎手(ニシノタンギー=8着)「中1週でテンションが高かったけど、レースではリズム良く、冷静に走ってくれました。子供っぽいところがあるので、成長してきたらもっと走ると思います」
田辺裕信騎手(ニシノイストワール=9着)「東京向きではないかな。上がりが速いと…。雰囲気は良かったけどね」