今月末で定年引退を迎える調教師8人がJRA最後のレースとなる24日、各競馬場で管理馬を出走させた。
<伊藤正徳調教師 騎手時代の日本ダービーV誇り>
中山8Rのタキオンレイ(12着)がラストレース。調教師としては、エアジハードで99年の安田記念、マイルCSとG1・2勝。「ジョッキーでは(柴田)政人に負け、岡部にすべて負けていた。でもとにかく一番最初にダービー勝ったからね」とニヤリ。77年日本ダービーを制したラッキールーラの馬主、故・吉原貞敏さんには「『ありがとう』と空を見ていいました」と感謝した。
<柴田政人調教師 感傷に浸る「これで終わりなのかな」>
3番人気と期待された中山8Rのヒロノワカムシャが10着。「最後は何となくさみしくなって『これで終わりなのかな』という思いだった」と感傷に浸った。JRA通算191勝。騎手としては同1767勝を挙げ、93年日本ダービー(ウイニングチケット)などG1級15勝。「自分が高松三太厩舎からデビューしたときと競馬も変わってきたが競馬を見るのが好きなので、これからも競馬を見ていきたい」と話した。
<谷原義明調教師 最後も笑顔で締めくくった>
この日は中山で計6頭出走。6Rのヒマワリオジョウと9Rのエムアイグランツの6着が最高だった。94年セントライト記念(ウインドフィールズ)など重賞2勝。「最後のレースも馬が頑張ってくれて、オーナーや家族が喜んでくれたのが何よりでした」と笑顔で締めくくった。90年の開業から29年。今後はいちファンとして競馬界を見守っていくという。