2歳馬のトレーニングセール、2019千葉サラブレッドセール(主催・千葉県両総馬匹農業協同組合)が5月17日、船橋競馬場で行われた。上場60頭中、56頭が売却され、総売り上げ(税込み)は11億5074万円で、前年比3億4646万4000円増。売却率93・3%は前年の88・9%を上回る好調ぶりで、牡馬24頭は全て売却され、大盛況だった。
最高価格がついたのは、ミセスリンゼイの17(牡、父ディープインパクト)。5000万から開始したセリは、6900万円で杉野公彦氏が落札した。杉野氏は、ロードカナロア産駒の牝馬、アルテミスハートの17を4900万円で、キズナ産駒のオッティマルーチェの17(牡)を4700万円でそれぞれ競り落とした。
セール後、主催の千葉県両総馬匹農業協同組合長を務める社台ファームの吉田照哉代表は「今年は馬のレベルが高かったですね。ここ出身の馬は成績がいい。新しい馬主さんが増えていたし、2歳のトレーニングセールはいいですよね。全体的に層が厚かった」と笑顔だった。
同セールの出身馬には、昨年の東京大賞典を制したオメガパフューム、同じく昨年のキーンランドCを勝ったナックビーナスがいる。