遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年末年始も、種牡馬入りする馬たちが北海道の各スタリオンに到着している。13年と15年のNAR年度代表馬に輝いたハッピースプリント(牡10歳、父アッミラーレ、母マーゴーン)が、12月31日にイーストスタッドに到着した。年が明けると、レックススタッドには、7日は17年最優秀ダートホースに輝いたゴールドドリーム(牡7歳、父ゴールドアリュール、母モンヴェール)、10日には19年NAR年度代表馬のブルドッグボス(牡9歳、父ダイワメジャー、母リファールカンヌ)がスタッドインしている。
この3頭は、ダート界をにぎわした馬たち。かつては、芝で通用しなかった馬たちの最後の砦として、ダートに挑む流れがあった。フェブラリーSがG1となり、JCダートが創設されても、その当初は、ダートG1勝ち馬の価値はさほど高くなかった。しかし、デビューからダートに絞ったローテーションが組まれたり、地方競馬のレベルも上がり、フリオーソやハッピースプリントのように、地方生え抜きの馬たちが交流G1を制す時代となった。その流れが、ダートのレベルを上げ、ダート種牡馬の需要も高まっている。今や、ダート適性の高い種牡馬たちは、100頭を超える種付頭数も増えている。
そして、年明け早々、2頭の新馬勝ち馬を送り出した青森にも、17年川崎記念を逃げ切ったオールブラッシュ(牡9歳、父ウォーエンブレム、母ブラッシングプリンセス)が11日、スプリングファームにスタッドインした。
「着いて馬を見た時に、思ったよりも脚長でシャープな体つきで、芝でも通用しそうな軽さもあります。サンデーサイレンスが全く入っておらず、サンデー系のウインバリアシオンとともに、東北の馬産を盛り上げていけたらと思います」
と、スプリングファームの佐々木拓也代表は期待を寄せている。(競馬ライター)