蛯名正義騎手(51)=美浦・フリー=が2月28日の中山記念・G2(ゴーフォザサミット4着)を最後に、87年3月のデビューから34年間の騎手生活にピリオドを打った。すでに調教師試験に合格しており、3月1日からは技術調教師として美浦・藤沢和雄厩舎に入り、新たな道を進む。
28日のレース終了後の中山競馬場では引退式が行われ、騎手仲間、関係者が多数参加。引退式後には騎手仲間の手で胴上げが行われた。また、蛯名騎手と同期デビューの武豊騎手(51)=栗東・フリー=はこの日は阪神競馬場での騎乗だったため、引退式には参加できなかったが、ビデオメッセージが紹介された。
武豊騎手「蛯名調教師がどういう馬をつくるのか、非常に興味がありますし、今までは一緒に勝つということはできなかったけど、これからはそれが可能になる。ただ、彼が僕をレースで起用するかどうかは分からないですけど(笑い)。(蛯名調教師の馬に)乗ってはみたいです。新しい楽しみというか、夢でもありますね。一緒にまた海外とか行けたらいいな、と思いますし、究極は蛯名厩舎の馬で凱旋門賞とか行きたいですね。(蛯名騎手へ)長い間騎手生活、お疲れさまでした。調教師として、また新たな道で蛯名正義独特の個性を発揮して頑張っていただければと思います。ぜひまたお互い頑張りましょう」