【報知杯弥生賞】アスクビクターモアが重賞初V 田村調教師「ここで足りなかったらショックだなというくらい仕上げていた」

アスクビクターモアで報知杯弥生賞を制しグータッチする田辺裕信騎手(右)と田村康仁調教師
アスクビクターモアで報知杯弥生賞を制しグータッチする田辺裕信騎手(右)と田村康仁調教師

 1~3着馬に、G1の皐月賞(4月17日、中山)の優先出走権が与えられるトライアルは、本番と同じ中山の芝2000メートルで、3歳牡馬11頭によって争われた。田辺裕信騎手が手綱を執ったメンバー唯一のディープインパクト産駒の3番人気、アスクビクターモア(美浦・田村康仁厩舎)が好位追走から直線で抜け出して重賞初制覇。勝ち時計2分0秒5。

 昨年の朝日杯FSの勝ち馬で、最優秀2歳牡馬で今年初戦を迎えた1番人気のドウデュース(武豊騎手)は首差の2着でデビュー4戦目で初敗戦。さらに半馬身差の3着には9番人気のボーンディスウェイ(石橋脩騎手)が続いた。

 田村康仁調教師(アスクビクターモア=1着)「ジョッキーに引っかかるのはわかっているけど、あまり消極的な競馬はしない方がいいという話はしました。仮に引っかかってもあとで考えればいいし、思い切っていきなさいと。(ゲートを)ガーッて出したぶん、引っかかったけどね。ライバルもみんな速いので、あんまりポジションを下げたくなかった。闘争心もある。粗削りだけど、ものすごく魅力がある。完成されていなくてこれかと期待を抱かせる。(東京では敗れたが)中山だと4回コーナーがあって、なんとかごまかせるところもある。エンジンはズバ抜けていい。体はひ弱でできていないけど、心肺機能はすごくよかった。このレースを本当に狙っていたし、相手は強かったけど、ここで足りなかったらショックだなというくらい仕上げていた。2000メートルにもこだわってきたし、クラシックディスタンスの馬だと思っていた。距離を短くしちゃうのはクラシックをあきらめることにもなるからね」

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