新人の今村聖奈騎手=栗東・寺島良厩舎=が10日の阪神9R・3歳上1勝クラス(芝1800メートル)で4番人気のセルバーグ(牡3歳、栗東・鈴木孝志厩舎、父エピファネイア)に騎乗し、9月11日の中京6R以来の白星を挙げた。JRAではデビュー40勝目に到達した
スタートを五分に出て、促して先団へ。ヴィンテージボンドと競り合うような形になったが、2ハロン進んだところでハナに立った。馬の気分に合わせて大逃げの形になり、1000メートル通過は58秒4のハイペース。直線に向いた時点でも5馬身以上の差があり、4キロ減、開幕週の馬場を味方に1馬身1/4差で逃げ切った。
聖奈は「馬の力に助けてもらいました。前走で初めて乗せてもらって、ホントに直線抜け出すとすごくいい脚を使うんですけど、4コーナーまでの運びが頑張りすぎてしまう性格。距離を延ばして、ハナに行けたら気分よく走らせようと思っていました。ゲートを出た雰囲気で、前走より1歩目でグッとくるところがなかったので、これなら大丈夫かなと思いました。気持ちが強い馬ですが、彼の気持ちを阻害することなくレースを運べたと思います。外回りで、内回りのところを物見したり、1頭だとフワフワするところがあった中、勝ちきってくれて馬に助けてもらいました。2場開催で乗せ続けてもらえたことに対して感謝しています」と笑顔が弾けた。