福永祐一騎手「小倉は僕にとって青春でした」現役ラスト騎乗となった小倉競馬場でファンに別れ

ファンの温かな拍手に手を振って応える福永祐一騎手(左は師匠の北橋修二元調教師) (カメラ・高橋 由二)
ファンの温かな拍手に手を振って応える福永祐一騎手(左は師匠の北橋修二元調教師) (カメラ・高橋 由二)

 今月末で現役を引退する福永祐一騎手(46)が4日、“小倉ラストライド”で2勝をあげた。12R終了後には小倉競馬場でセレモニーが行われ、観客が見守るなかで福永騎手があいさつした。

 福永祐一騎手「このような機会を設けていただいたJRAをはじめとする関係者、残っていただいたファンの皆様、騎乗を終えたにもかかわらず残ってくれた騎手仲間、ありがとうございます。今日は(武)豊さんと接戦が多くて、全部負けてしまったんですけど、すごく楽しかったです。豊さんの姿に憧れてこの世界に入ったということもありますし、最後の小倉でいい思い出になりました。デビューしてから10年ちょっと、夏の2か月は北橋厩舎、瀬戸口厩舎の馬が滞在していたので、小倉の街で過ごしていました。若かったんで色々はしゃいだりしましたが、今思い返してもいい思い出です。食べ物もおいしいし人も優しい。小倉は僕にとって青春でした。たくさんの思い出をいただきました。まだ残りの騎手人生があるので、振り返るには早いとは思いますが、それでも最終騎乗のメインで、パドックの控え室で色んなことが思い返されました。昔はパドックも全然違いましたし、ローカルの良さ、お客さんとの近さが大好きでした。昨年の有馬記念のときも思いましたが、たくさんのお客さんが競馬場にいるところを見ると、こういう場で勝って声援を浴びたいと、コロナ禍でなおさら思うようになりました。お客さんで埋め尽くされたスタンドを見ると、後ろ髪を引かれる思いにはなります。朝の1Rからたくさんの方に来ていただいて、(1R)は豊さんに花を添える形になりましたが、いいレースをお見せすることができたんじゃないかと思います。幸運にも2つ勝つことができましたし、最後の小倉ということでたくさんの騎乗依頼をいただきました。自分の都合で辞めると言っておきながら、改めて感謝します。天気も良く、朝からあたたかくて、おかげさまでおじさんが躍動できる1日でした。小倉に来て良かったです。(騎手仲間に向けて)3月から調教師になるので、これからは騎手仲間という関係ではなく、依頼する相手になります。JRAのジョッキーは真面目で真摯で、世界に誇れるホースマンです。立場は変わるけど、一緒に日本の競馬を盛り上げていけたらと思います」

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