【NHKマイルC】とにかく荒れる3歳マイル王決定戦 激走条件当てはまるモリアーナが穴候補に浮上

穴馬の資格十分なモリアーナ
穴馬の資格十分なモリアーナ

◆第28回NHKマイルC・G1(5月7日、東京・芝1600メートル)

 第28回NHKマイルC・G1(7日、東京)の出走馬が4日確定した。データ埋蔵金はモリアーナを穴候補に指名した。

 とにかく荒れるNHKマイルC。昨年は最低18番人気のカワキタレブリーが3着に入り、3連単は153万2370円の超高配当になった。過去10年(全て18頭立て)でも7番人気以下、すなわち人気順で下位2/3の馬が12頭も馬券に絡んでいる。この12頭の共通点を探りながら浮かんだ穴馬がモリアーナだ。

 まず重視したのが芝でのキャリア。12頭中、1勝馬はレッドヴェイロン(18年3着)のみで、他は2勝以上挙げていた。さらに重賞成績も重要。全頭出走経験があり、9頭に1~3着歴があった。本番で人気は低くても、世代上位の力は示していたということだ。

 もう一つ注目したいのがデビュー月だ。6、7月の新馬戦に出走した馬が過半数の7頭。残り5頭も8~10月に初戦を迎えている。キャリア6戦馬がトップの4勝を挙げていることからも、比較的早くデビューし、経験も重ねながらここへ向かう組が強い傾向にある。

 さらに、芝1600メートルや左回りの経験もポイントになる。マイルで勝利していたのが5頭。左回りで勝っていたのが8頭だった。どちらの勝利もなかったのはタガノブルグ(14年2着)とレッドヴェイロンのみ。本番と同様のコースでの勝ち星は重視したい。

 ここまで〈1〉芝の勝利数〈2〉重賞1~3着歴〈3〉6、7月デビュー〈4〉芝1600メートルの勝利、もしくは左回りの勝利、と4つの条件を挙げた。今年の出走馬で〈4〉の両方を含めてクリアしたのは、カルロヴェローチェとモリアーナの2頭。前者は豪州の名手レーンと新コンビを組み、上位人気が予想される。2歳8月を最後に勝利から遠ざかるぶん、おいしいオッズになりそうなモリアーナが狙い目だ。(水納 愛美)

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