さすがレジェンド 始球式登板の武豊騎手が「らしい」激励で今季最短試合を演出?

武豊騎手
武豊騎手

 武豊騎手=栗東・フリー=が9月13日、滋賀・栗東トレーニングセンターで前夜に甲子園球場で行った阪神・巨人戦の始球式を振り返った。

 子供の頃から選手時代の岡田監督を始め、阪神の応援を続けてきた。12日は8連勝中でVが秒読み段階に入った状態での伝統の一戦。「連勝していただけに気になっていました。俺で止めたら嫌だな、という感じでした」と苦笑いを浮かべた。

 競馬界では数々の大舞台を経験しているレジェンドだが、大歓声が詰めかけた甲子園球場は勝手が違った。「競馬場では10万人以上でも何とも思わないけど、(前夜は)緊張しましたね。マウンドは神聖な場所ですし、もともと、野球好きですから」と口にする。

 試合は阪神が連勝を9に延ばし、マジックはいよいよ3。試合を最後まで見届けた武豊は「(試合は)早かったね。キャッチャーの坂本選手には『巻きでいってくれ』と言ったんですよ。明日の朝は追い切りで朝も早いので」と、試合前のやり取りを満面の笑みで明かした。この激励が効いたのか、試合時間は今季両リーグ最短の2時間6分だった。

 この日は午前5時半から滋賀県・栗東トレーニングセンターでローズSに出走するソーダズリング(牝3歳、栗東・音無秀孝厩舎、父ハーツクライ)などの追い切りに精力的に騎乗した。阪神のVロードに熱い視線を送りながら、競馬界の第一人者も走り続ける。

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