06年のオークスと秋華賞を制し、同年度のJRA最優秀3歳牝馬と最優秀父内国産馬を受賞したカワカミプリンセスが起立不能となり、9月11日に20歳で天国へ旅立った。現役引退後は、北海道新ひだか町の三石川上牧場で繁殖牝馬としてけい養され、繁殖牝馬から引退後も同牧場で余生を過ごしていた。
オークスと秋華賞の鞍上だった本田優調教師が13日、栗東トレセンで取材対応し、「根性で走っていた馬。(1位降着で12着の)エリザベス女王杯が印象に残っているね。負けてもおかしくない状態で使っていたから。テイエムオーシャンの方が自信を持って乗れたけど、(カワカミプリンセスは)オーシャンより強かったかも。俺も(騎手)最後の年だったからね。よく走ってくれた」と感慨深い表情。00年阪神3歳牝馬S、01年の桜花賞、秋華賞と自身とのコンビでG1を3勝した名牝を引き合いに出し、現役時代を振り返った。
最後の産駒であるカワカミプリンセスの21(牝2歳、父カリフォルニアクローム)は、小松トレーニングセンター(石川県)で育成中で、本田厩舎への預託が決まっている。