高田潤騎手(42)=栗東・フリー=が26日、調教騎乗を再開した。昨年12月3日、中山の障害レースで落馬。第一、第二頸椎の骨折と脱臼の大けがを負い、休業していた。「落馬した直後も意識はあったけど、首から下の感覚が全くなくて。医師には『あと数ミリずれていたら命が危なかった』と言われました」。長い入院生活に引退も頭をよぎったというが、懸命のリハビリで危機的状況から現場復帰を果たした。
25日に退院。この日は1頭の調教をつけ「めちゃくちゃしんどかった」と苦笑いも「やっぱり馬に乗るのはいいですよね。自分の居場所はここしかないと、改めて感じました」と馬上の感触をかみ締めた。実戦復帰は2週後を予定。「いろんな人に助けられ、つないでもらった命。しっかり乗っていきたいです」と力強く誓った。