◆第40回ホープフルS・G1(12月28日、中山・芝2000メートル)
最後の大舞台に、全てをぶつける。佐々木と同期の今村も、自厩舎のホルトバージとホープフルSに参戦。「勝たせてもらった馬で年末に大きいレースに出させてもらうのは、感謝しかないです」と真っすぐな目で語った。
昨年は新人ながらJRA51勝を挙げ、女性騎手の年間最多勝記録を更新。一躍ニューヒロインとなった。しかし今年はここまで25勝。「思うように結果が出なくて苦しいときもあったし、いかに昨年恵まれたなかで仕事してきたのか、改めて感じました」と明かした。
昨年のホープフルSがG1初騎乗(スカパラダイス18着)だった。観客の声援に圧倒され、「想像は色んな部分でできるけど、肌で感じることは、18頭立てなら18人しかできない」と、重みを実感。「常に乗っていられるジョッキーになりたい」と決意を新たにした。
ホルトバージは、デビュー2戦目に自らの手綱で初勝利。4戦ぶりのコンビだが、2週連続で追い切りに乗り、「一完歩一完歩ごとに、力強さが増しています」と成長を実感している。「来年いいスタートを切るためにも、最後だけは悔いのない結果を残したいです」。悔しさを力に変えて、ターフに立つ。(水納 愛美)