◆シンザン記念追い切り(4日・栗東トレセン)
シンザン記念・G3の追い切りが東西トレセンで行われ、22年に凱旋門賞制覇のルーク・モリス騎手(35)=イギリス=がナイトスラッガーに騎乗し「かなりレベルは高い」と絶賛した。2連勝で重賞初制覇となるか注目だ。
飛ばした最先着 凱旋門賞Vの名手が絶賛した。栗東・DPコースで3頭併せに臨んだナイトスラッガー。ジョウエン(3歳未勝利)、ユメカウツツカ(3歳新馬)を2馬身追走し、直線で内へ。ゴーサインが出ると、大きなストライドでスムーズに伸びて3馬身先着した。6ハロン81秒2―11秒2の初コンタクト。22年の凱旋門賞馬アルピニスタの主戦を務めたモリスは「かなりレベルは高い。(僚馬を)ちゃんと離して馬に余裕があるぐらい。メンタルの部分でまだまだ子供っぽいところはあるが、将来的にいい馬になると思う」と高評価した。
父は12年の香港G1・クイーンエリザベス2世Cを制したルーラーシップで、母は14年のCBC賞・G3を勝ったトーホウアマポーラという血統馬だ。初勝利直後のデビュー3戦目での重賞初挑戦に向け、モリスは「どういう手応えで追走するかと、エンジンのかかりが遅いことを確認することがテーマ。(手応えもギアの入りも)全然問題なく、言うことを聞いてくれた」とイメージを膨らませていた。
昨年3月に開業した栗東・小栗厩舎は3歳世代でオープン馬2頭を擁しており、好発進を決めた。厩舎としても重賞初Vが懸かるトレーナーは「大型馬で、いい意味で緩さはありますが、素質は重賞でも通用すると思います」と力を込めた。世界の名ジョッキーを背に、大仕事をする準備は整った。(玉木 宏征)